キラキラ
「どーせ俺のこと、女慣れしてんな〜とでも思ってたんじゃねーの?……あ。図星?はははっ」
どうやらあたしは本当に顔に出やすいみたい。
それにしても…むっかつくー!!
「ま、でもこれで分かっただろ?これは重いって。な?」
「はいはい。」
「気持ちだけ受け取っとくわ」
「ん!」
もー。優しい提案なんて、しなきゃよかった!
それに、小さい子をなだめるように言う口ぶりが気にくわない。
「だけどさ、お前って意外に優しいんだな」
「え……?」
「いや、俺結構前からお前と電車同じで地元の駅とかでも見かけてて。もっと冷たいやつなのかなって。」
「えっ!そーなんだ」
「でも話してみて全然違うしびびった。おもしれーし」
「そりゃどーも!てか車両一緒だったんだ。全然気付かなかった。昨日まで」
「だろーな。」
「だって他人に興味ないもん」
あたしの発言に少し彼は驚いたような顔をする。
そして笑い出した。