キラキラ




「どーせ俺のこと、女慣れしてんな〜とでも思ってたんじゃねーの?……あ。図星?はははっ」



どうやらあたしは本当に顔に出やすいみたい。



それにしても…むっかつくー!!




「ま、でもこれで分かっただろ?これは重いって。な?」


「はいはい。」


「気持ちだけ受け取っとくわ」


「ん!」



もー。優しい提案なんて、しなきゃよかった!



それに、小さい子をなだめるように言う口ぶりが気にくわない。






「だけどさ、お前って意外に優しいんだな」


「え……?」


「いや、俺結構前からお前と電車同じで地元の駅とかでも見かけてて。もっと冷たいやつなのかなって。」


「えっ!そーなんだ」


「でも話してみて全然違うしびびった。おもしれーし」


「そりゃどーも!てか車両一緒だったんだ。全然気付かなかった。昨日まで」


「だろーな。」


「だって他人に興味ないもん」



あたしの発言に少し彼は驚いたような顔をする。


そして笑い出した。



< 29 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop