〜クロネコ〜
大した距離でもないのに私は切腹の間に続く廊下がとてつもなく長く感じられた。
スタスタ
「山南さん明里さん時間…です…」
「いやや!山南さま!うちも連れてって!」
「明里…よく聞いて下さい貴女は何があっても生き抜いて下さい…私からの最後のお願いです…」
と言うと山南さんは小窓を閉めた
「舞桜羅は外にいろ…」
「…土方さん…わかりました…」
そして数分たった頃襖の向こうから一つ気配が消えたと同時に明里さんが泣き崩れた。私はとっさに支え共に泣いた
あとから聞いた話だか山南さんの最後は
見事なものだったと聞いた。