〜クロネコ〜
テトテト…ガリガリ襖を軽く引っ掻いた。このとき、私はすでに明日が新月と言う
ことを忘れていたのだ。
襖が開く
「あぁ、にゃんこか。総司に行けと言われたのだろ?なら入れ」
土方は、あの日以来にゃんこにベタ惚れなのである。
「よし!来いにゃんこ!」
「はいっ!」(にゃぁ!)
土方は、私を膝の上に乗せるとまた書類を書き始めた。
総司とはなにかが違くて落ち着かないなんか身体かぞわぞわする。
でもそれは総司じゃないから、と言う理由では無かったのである。