〜クロネコ〜






「っしゃあ!一芝居しますかぁ!…ここが枡屋だな?よし!


っきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ旦那はん助けてくだはりますか?」







「あぁ、いいよ中にお入り?」







「ハァハァ…っありがとうごさいますほんま助かりましたわ」







「ほんで、娘はんどないしたん?」







「あの、私長州のものなんやけど…誰かに追いかけられてにげてきたんですよ…」







「ほな、大変だったなぁしばらくここにいなはれ」






「ありがとうございます」







「ほな、お茶菓子持ってきたるわ」







「そんな…」






「遠慮せんでえぇよ」






「すいません」






と言うと、古高俊太郎は、部屋を出て行った。私は天井を見る…「山崎っ!」
と、私が小声で言うと山崎は少し笑った。









< 59 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop