〜クロネコ〜
「っしゃあ!一芝居しますかぁ!…ここが枡屋だな?よし!
っきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ旦那はん助けてくだはりますか?」
「あぁ、いいよ中にお入り?」
「ハァハァ…っありがとうごさいますほんま助かりましたわ」
「ほんで、娘はんどないしたん?」
「あの、私長州のものなんやけど…誰かに追いかけられてにげてきたんですよ…」
「ほな、大変だったなぁしばらくここにいなはれ」
「ありがとうございます」
「ほな、お茶菓子持ってきたるわ」
「そんな…」
「遠慮せんでえぇよ」
「すいません」
と言うと、古高俊太郎は、部屋を出て行った。私は天井を見る…「山崎っ!」
と、私が小声で言うと山崎は少し笑った。