リトライ。
放課後ーー。
私は急いで家に帰宅すると練習着に着替えてバスケシューズを持ち家を出た。
お母さんには学校近くの施設でバスケをするとメールを入れたから大丈夫だろう。
雨の中、傘を差してコンビニに向かうと陽介は待っていた。
「陽介!」
「よっ」
彼は手を少し上げると、すぐに言った。
「すぐそこの施設なんだ。親父がそこの管理人と仲良くてたまに借りてくれるからいっつも俺ひとりで練習してるんだよ」
「いいね~広いコート独り占めだ」
「ああ、マジで最高だぜ」
そんな話をしながら歩けば、すぐに施設についた。
体育館の中は本当に誰もいなくて静まり返っている。
陽介は着くなりバッシュに履き替えて、体育倉庫からボールを取り出した。
「ほい」
「ありがとう」
私の分のボールも投げて渡すと、すぐにドリブルを初める。
ーーダム、ダム。