リトライ。

そして、第2ピリオドが終わる直前。


陽介のマーク、４番がボールを持ったと同時に３Ｐシュートを放った。


慌ててブロックに出た陽介。

身体が準備出来てないままのブロックだったため、相手の４番に身体があたってしまった。



ピ――！！


大きな審判の笛がなる。


相手の４番が打ったシュートはきれいな弧を描いていた。


とっさに目をつぶる。

しかし大きな歓声によってそのシュートが入ったということを思い知らされた。



「ファール白４番、バスケットカウントワンスロー！」


３点を取られ、

さらにフリースローが与えられる３Pラインでのファール。


これは精神的に辛いものがある。


心が痛い。

全ての責任が自分に向くようなこの感じ。


私も知っている。