リトライ。
「取り返すよ!」
「はい」
キャプテンの声に返事をするみんな。
私もみんなに届くように声を出した。
それからしばらくすると、休んでいた私たちは試合に出ることになった。
「この流れを断ち切る」
「はい」
ここで流れを変えなくてはいけない。
でも限界は近い。
少し休めたといえど、足は小さく震えている。
体力はもう、とっくに限界だった。
第1試合からまるで終盤のような試合をお互いに繰り広げた。
今足を動かしているのは勝ちたいという強い気持ちだけだ。
つまり、この試合。
より勝ちたいと思った方に賞杯があがる。
強い気持ちがなければ、勝つことは出来ない。
しかし。
第3ピリオド。
頑張っても点差は縮まることなく、点の取り合いが続けられた。
ピーー!
【78-76】