リトライ。




どうして今更それを作品にしようかと思ったかというと、

部屋を整理していた時にその頃の日記が出てきたからです。


一生懸命だったことと、悔しさの熱量が伝わってきて、そういえばこの頃の私は全力だったなあと。

それで作品にしてみたいなと思いました。

でも実話なので、あまり面白さが出なかったり、バスケの描写が難しくって途中、諦めました。

初期からしおりを入れて下さった方は本当にすみません(><)


それで物語でも大事なシーンとなる冒頭部分。

私は試合に出ていないから始まるところ。


これも実体験なんですが、私の場合は作品とは少し違って

中学の引退試合、私が試合に出られたのは38秒でした。


スタメンがフルで試合をしていた中、

ひとりのメンバーが5ファールで退場になってしまったんです。

その代わりが私だってんですが、35秒間で触れたボールは1度だけ。

シュートも打てず、ピーーと鳴り響くブザーを聞きながら茫然と立ち尽くしました。

他の4人は汗だらだらで息を切らしているのに、自分だけ全く汗をかいていない。

でも中途半端に試合に出てしまったので、応援席の子たちと一緒に泣くことも出来ない。


周りが泣いている中、涙が出なくて本当に悔しい思いをしました。


今までやってきた3年間の集大成がこれなんだ。

そう思ったら今までやって来たことは全て無駄だったんじゃないかと思いました。


家に帰ってから親はお疲れ様って言ってくれたんですが「何もしてない」と返しながら部屋にこもってボロボロ泣きました。

本当に悔しい気持ちが残ったまま部活を引退したので、

高校ではバスケ部には入らない、と決めていたんですよね。


それなのに、

やっぱり何かのめぐり合わせで入りたくなってしまうんですよね…。


でも今となっては高校でバスケ部に入ってよかったなって思います。


高校を卒業する時に、中学の頃の分まで母にありがとう、と伝えられたからです。


朝はやく家を出る時も、いつも早く起きてお弁当を作ってくれて、

絶対にいってらっしゃと見送ってくれた。


作品に描いたように、うちは母子家庭で母が平日は朝から夕方まで仕事をしていました。


土日くらいはゆっくり休みたいだろうに、

土日も私の部活のため、朝の5時とかに起きてお弁当を作ってくれていたんです。


私が部活を辞めたくなった時も、いつも私の側で声をかけてくれて

本当に……本当にありがとう……。



と、長々と書いてしまいましたがここまで読んで下さった方いますかね?

どう考えても書きすぎのあとがきでしたが、ここまで読んでくださった方にネタバラシをしましょう。


8割実話ということで、じゃあ何がウソなの?と思う人がいるかもしれません。

決定的にウソなのは陽介の存在ですね(^▽^)わら


こんなイケメン高校生、いません笑。

いたらめっちゃ楽しかっただろうな~~


でも陽介に言われた言葉などは、本当に別の誰かに言われて言葉だったりするのでそこは許してください(笑)


長い、長いあとがきになってしまいましたが、私の話にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。


バスケを6年間と少し、びっちりやってきて、

絶対なんてないし、頑張ればっていうけど報われない時もあるし…。


人生本当に厳しいな、なんて思うこともありますが、


一生懸命やってきたことは、大人になっても、あの時の気持ちまでしっかりと残ってるんだなって。

そう思うと本当にやってきたことが全てが宝みたいなものです。



ということで、


本当にここまで読んで下さった皆様ありがとうございました。

自分の書きたい作品を書き上げることが出来てとても満足しています。





2018.9.24 cheeery








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