first love~世界で一番素敵な初恋~



次の日。校舎内の掲示板で昨日の結果が投票数と一緒に張り出されていた。


西園寺は5人の中でダントツの1番で女子生徒の半数以上を占めていた。


女子の1番は予想通りの竜ヶ崎紫織さん。
そして、2番はというと……


「え、私???」


何故か2番の所には私の名前があった。
しかも、1番との差はほとんどなかった。


どうして私なんかの名前があるの?
しかも、あの竜ヶ崎紫織さんと差がほとんどないってどういうこと?


このコンテストって、全校生徒の中から一番可愛い人を決めるんだよね?
なのに、何で私の名前があるの?


「唯那、凄いじゃん!」


と、クラスメートの女の子達は私の周りで騒いでいるけど私の頭にはハテナしか浮かんでこなかった。


「しかも、2番だよ!だから言ったじゃん、唯那は選ばれるって。」



いやいやいやいや、皆さんの目は節穴ですか?
こんな一般庶民で可愛くも何ともない女の子がコンテストだなんて相応しくないですよ?





私はすぐにコンテストを運営する委員会へ行って、早速抗議をする。
私が2番なのは絶対に有り得ないと。何かの間違いのはずだと。
だが結果は間違いなく、私が2番で選ばれたことは本当らしい。


でも、本当にコンテストとか場違いなんですけど!


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