first love~世界で一番素敵な初恋~
「一度しか言わねぇからよく聞いとけ。
………………俺は、島崎唯那のことが好きだ。」
言い終わると、西園寺の顔は何故かトマトのように真っ赤になっていた。
「西園寺、顔がトマトだよ?」
本当は言わない方がいいのかもしれないけど、西園寺も自分で気付いてるくらいとにかく赤かった。
「うるせっ、プロポーズはしたことあるが、告白は初めてなんだよ。」
プロポーズはしたことあって告白したことないってどんなの?
普通は逆じゃないの?と思いながら笑っていた。
「念押しで言っておくが、俺はもう唯那を手放すつもりはねぇから。
それとお前のことは俺が守ってやるから。
今度何かあった時は必ず俺を頼れ。いいな?」
「…………本当にいいの?私なんかで……」
西園寺にはもっと素敵な相手が現れると思う。
なのに、私なんかでいいのか分からなかった。
「俺はお前しかいらない。
だから、余計なことは考えるな。」