first love~世界で一番素敵な初恋~
焼きそばを食べてお腹が満たされると、時間になるまで色んな所を廻る。
お化け屋敷に雑貨屋など色んな所を廻り、気付けば劇の集合時間になっていた。
教室に行くと、メイドと執事の衣装に驚かれたけど急いで衣装に着替えてメイク担当の人に化粧をしてもらい、髪の毛もカチューシャをして白雪姫ぽくしてみる。
出番を次に控えると、舞台袖で出番が来るまで待機していた。
初めての舞台、私は心臓バクバクで緊張していた。
「唯那、緊張してるのか?」
私はまともに返事が出来ないくらい緊張していた。
「失敗したらどうしよう………」
今の私の頭にはそのことしか頭になかった。
すると、西園寺は私をそっと抱き締めた。
「俺がずっとここで見守ってやるから。
唯那は今までやってきたことを全部、演技にぶつけろ。」
「西園寺………」
「後で俺様が舞台上に迎えに行ってやるから。
王子様か出てくるまで待っとけよ。」
そう言われると顔を赤くしてしまう。