first love~世界で一番素敵な初恋~


俺が舞台に上がると女子生徒からの黄色い声が上がる。


「おぉ、何て綺麗なお姫様だ。」


自分自身でもらしくないと思うが、俺は台本通りにセリフを言う。


そして、手の甲にキスをするシーン


棺の上で眠っている唯那は、幼稚園の学芸会の頃と変わらない寝顔だった。


もし、俺のキスで俺のこと思い出してくれたら
……そんなことを思いながら手を持ち上げ、甲にキスをする。


すると、唯那は目を覚まし


「龍くん………………?」



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