first love～世界で一番素敵な初恋～

「そうですね………………」


神谷は少し考えると再び口を開いた。


「私は唯那様と出会われてからずっと龍我様を見てきました。
龍我様が唯那様を思う気持ちは分かっておりますし、唯那様が龍我様のことをどう思っていたのかは今日で分かりました。
唯那様は、龍我様と一緒に居ることが幸せなんだと思います。」


そう言えば、この日記にも書いてたっけ。


「特に何をするではなく、唯那様の傍におられることが唯那様を笑顔に出来るのではないでしょうか。」


唯那の傍に居る………俺に出来ることはそれくらいしかないのか。