first love～世界で一番素敵な初恋～

「…………嘘だろ？龍我がテニスで負けた？」


鵬龍学園テニス部レギュラーも俺の負けにただただ驚くばかりだった。


だが、俺はテニスの結果などどうでもよかった。


それよりも俺がずっと探し求めていた女が見つかった……それはテニスで初めて負けたことよりも衝撃がでかかった。


唯那が俺の前から消えて12年間、ずっと探し続けてきた女が目の前にいる。


苗字が変わっていることなどどうでもよかった。キミが生きてくれていたことを知っただけで嬉しかった。


あの指輪を持っているということは間違いない。島崎唯那は俺の初恋の女……佐倉唯那だ。