first love~世界で一番素敵な初恋~
彼女のことを話すには少し、いやかなりの時間を遡らなければならない。
なんせ、俺が彼女と出逢ったのは俺が幼稚舎の頃だったからな。
俺が今通っている鵬龍学園はお金持ちの子息や令嬢が通う日本でも有名な名門私立。
鵬龍学園は幼稚舎から大学まであり、幼い頃から男は後継者に相応しい人間になる為、女はそんな男を陰で支えられるようになる為の教育を受けていた。
に日本中の金持ちの奴らが集まっているといってもおかしくないくらいの中でも俺の地位はずば抜けていた。
何故なら俺の親父が経営する西園寺財閥は世界にも名を轟かす大企業で知らない者はいない。
そんな世界一の財閥の跡取りを敵に回すと生きてはいけないと親に言い聞かせられているのか、俺は入学式から恐れられる存在になっていた。