first love~世界で一番素敵な初恋~
学芸会の次の日の日曜日。
その日は俺の誕生日で、アメリカで働いている両親が帰国していた。
西園寺の跡取りである俺は、誕生日というだけで毎年盛大なパーティーが行われ、沢山の人から祝福された。
夕方にパーティーが終わり、取引先の社長や各界の著名人からプレゼントを渡された。
その中には電車のおもちゃやゲームなど5歳の男の子が喜びそうなものが沢山あった。
でも、その中で俺が一番嬉しかったのは母からもらった二つの指輪だった。
最初は興味すらなかったが、その指輪の意味を知ってからは嬉しくて仕方なかった。