first love~世界で一番素敵な初恋~
全国大会前だからか終わったのは20時を過ぎていて、疲れた状態で家に帰る。
すると、私の家の前にはこの町では似合わない黒のリムジンが停まっていた。
一応、家の表札を確認してみるが何度見てもそこに書かれているのは『島崎』の文字。
ここが私の家であることは間違いなかった。
ということは、このリムジンに乗った人が我が家を訪ねている。ということ?
こんな凄いリムジンに乗るような人が私の家の前で路駐をするということは考えられない。
だとしても、誰?ひょっとしてお母さんの知り合い?
色々と考えを巡らせてみるが一向に思いつかなかった。
まぁ、でも仕方ない。とりあえず家に入って何かあればその時に考えることにした。