first love~世界で一番素敵な初恋~
ベッドもダブルベッドくらいの大きさで、飛び込んでみるととてもフカフカ。
「気持ちいい~」
この部屋自体広すぎて落ち着かないけど、このベッドは気に入った。
毎日西園寺さんと顔を合わせないといけないと思うと、毎日このベッドで寝れると思えば幸せだ。
私はそのまま目を閉じ、気付いたら眠ってしまってした。
「…………ろ!」
「起きろ!」
誰かの声が聞こえてくる。
でもいいや、あともうちょっと眠っていよう。
なんて思っていると、次に耳元で声が聞こえる。
「このまま起きないつもりか?
なら、お前の口にキスするぞ?」
その声で私はパチっと目が覚めた。
すると、目の前には西園寺さんの姿があった。
しかも、お互いの鼻が当たってしまいそうな距離。
「おしい。」
私が目を覚ましても、西園寺さんは私の目の前から顔を離さない。
「ちょっと、いい加減にどいてください!」
人に顔を見られるのは慣れてなくて、布団の中に顔を隠した。
「俺に惚れたのか?」
何をどうすればそうなるのか。
確かに驚いたけど、惚れたわけじゃない。
「惚れるわけないじゃないですか。
それより、何の用ですか?」
「何って、夕食出来たから呼びに来たんだよ。
ノックしても返事ねぇから入ってみたら爆睡だもんな。」