馬鹿者。コッチを見なさい!!
もしあの時、内田先生に素直に謝っていたら、こんなことにならなかったかもしれない。
もし朝の5時から謝ったりしてなかったら、
アタイが会いたい。なんて言わなかったら
今頃、宿泊施設で昼ごはんだった。
「ごめんね。」
無理し過ぎだ。
確かこいつ、昨日も倒れた。
橋本に医務室連れてかれて
なんでこんな無理してんだろう。
自分の体調が大丈夫じゃないのに人の心配なんかしてんだろう。
本当
「バカ!!何学のくせしてアタイのことを心配させるようなことしてるの?!
熱あるならいいなさいよ!
上がってアタイに移ったらどうしてくれるの?!2,3日学にあえないのよ!!
アタイをもっと頼りなさい!!」
溜まってた不満が爆発した。
「……なんで…さっき手ェ払った…の?」
「っ!」
そんなこと…
今言われたら、なんて答えればいいかっ…
「学が…」
「俺が…?」
っ!!
そんな顔しないで。
「悔しかったから。」
学の言動一つ一つに反応するアタイの体が。
学を好きになっちゃった自分が悔しかったから。
「ごめん。」
素直になれなくて。