馬鹿者。コッチを見なさい!!


「それ、本当?!」


途端にテンションが上がった田中が
肩を掴んで揺らしてきた!


「うわ あ あ!
やめ てぇ ぇ」


揺らされて声が途切れ途切れになってしまった。


「あ。ごめん。」

ハッと気がついたように
手を離す。

すると、田中の顔が赤くなった。


「え。なに?田中顔赤い。」


下を向いてたから除きこんだ。


ドン!


突き放された。


「……なんだよ。」

ちょっとイラッときた。

「あ……ごめん。つい…」


焦ったような感じで言われた。
まだ顔が赤かった。


「ちょっとビックリしただけ。
学が意外なこと言ったから。」

……また赤くなった



「田中。さっきからどうした?
顔が赤いぞ。」



「〜〜〜……っ!!」



みるみる赤くなってく。

タコみたい。




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