馬鹿者。コッチを見なさい!!
「えぇ〜と…うん………い…いけど」
しどろもどろに返す。
男の余裕がわからない。
「本当?!やったぁ!
じゃあ私も、伊藤君の事、学君って言っていい?」
え?
なんでそうなるの?
「うん……わかった…
いいよ。」
俺も清水さんのことを名前で呼ぶから
礼儀として。
そうとった。
そう思うことにした。
「ねぇ。学君?」
「な、なに?」
どうしよう。
なんか……
「今日の夜、会えない?」
少しだけ。
「……うん……」
少しだけ。
「ありがとう!嬉しいな♪」
清水さんが怖かった。