馬鹿者。コッチを見なさい!!




「好き。」











不意に田中がつぶやいた。






「え?」






「……学。好き。大好き。

本当に好き。
期待してない返事でも、アタイは友達でもいいから、近くにいさせてね。」









好きを3回も連発した上にこの返しだ。





あり得ない位の羞恥心のなさだ。




「……恥ずかしくねーの?」





「全然。

……って言うと嘘になるけど、
学の事が好きなのは本当だし。」







聞いててコッチが恥ずかしくなる。






「……あっそ。」







熱くなった体温を悟られないように、

俺は顔を田中から背けた。












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