馬鹿者。コッチを見なさい!!
「あーかりちゃんっ♡」
「っ!!なんで佐々木学がいんのよ!!」
下駄箱のところで声を掛けた。
するとあかりちゃんはギロリと俺を睨んだ。
「何ついて来てんのよ。迷惑だから戻って。てか、アタイの事名前で呼んでんじゃないわよ。あかりちゃんとか、気持ち悪い。」
「ひどいなぁ。じゃあ……」
ドンッ
「……あかり?」
下駄箱の棚に手をついて腕の中にあかりちゃんを閉じ込める。
「離れなさい。あと、その話し方辞めない?本性は既に花火大会の時にバレバレなのよ。」
顔を崩すことなく、ポーカーフェイスを保ったまま、言葉を放つ。