馬鹿者。コッチを見なさい!!
「……っ!」
やっぱばれたか。
「いや。君が言ったんだよ?」
「……いつだよ。」
すると佐々木学はニヤリと笑った。
「……聞きたい?」
「……早く話せよ。」
すると佐々木学ははぁっとため息をついた。
「伊藤君馬鹿なの?さっき喧嘩した時自分で言ったんだよ?」
あ。
確かに。
「てか、喧嘩した時?俺はてっきり朝のHRで気付かれてるかと…」
佐々木学は何かを思い出したようにあぁと言った。
「あの時点では何と無くだけ。確実に付き合って無いとは言えなかったからね。」
「…悪趣味。」
「そちらこそ。」