馬鹿者。コッチを見なさい!!




「マジでありがとー!吉川感謝だわ」







「あ」








感謝してただけ。




気持ちが軽くなったからそのお礼してただけ。



手を握ったのは無意識。



なのに




「っ!!」






それをまさか鈴木に見られるとは。





「鈴木っ!!」







走って何処かへ行ってしまった。




「……」





「馬鹿。早く追いかけろ。」








「はいっ!」










勘違いした。






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