馬鹿者。コッチを見なさい!!
「鈴木っ!!」
止まってくれない。
「っ!おい」
腕を伸ばして、つかむ。
ゼーハー言っている。
息が続かない。
「橋本って」
鈴木がいつもよりトーンの低い声で話した。
「このネックレスはどんな気持ちで私にくれたの?」
「……好きだよ。」
質問の答えになってないが。
でも言いたい。
伝えたいんだよ。
鈴木が好きだよ。
「マジで。嫌われたかと思った。
今も。さっきのは勘違いしないで。」
お願い。