馬鹿者。コッチを見なさい!!
「……でも、仕事が……」
「いいわよ。別に先生には誤魔化しとくから。早く行きなさい」
清水奈々はしっしっと手を払って
「私も彼氏と帰る約束してるから、そろそろ帰る。」
と、鞄を持って教室を出ようとした。
そして振り返って「学級委員なんかある訳ないでしょ。ばぁか。」と舌を出して行った。
嘘?
ヤバイ。
殴りそう。
明日殴るか。覚えてろ清水奈々め!!
俺も大急ぎで鞄を持って教室を後にした。