馬鹿者。コッチを見なさい!!






『アタイは多分学が好きなのよ!』









『いつも違う方向ばっか見て!たまにはアタイも視界に入れなさいよ!!』








『馬鹿者!コッチを見なさい!!

アタイを好きになりなさい!!』






「っ!!馬鹿者!!俺以外の男と帰ってんな!!

俺を好きになれ!!」









田中が振り返った。






いつからか隣にはお前がいて。




なのに、田中の隣は俺なのに

そこに佐々木学がいる。




「なんで学が?!いつから…」






「追っかけてきたに決まってんだろ!!

今日一緒に帰ろうと思ったのに!
何佐々木学なんかにそそのかされて一緒に帰ってんだ!!」










< 346 / 379 >

この作品をシェア

pagetop