馬鹿者。コッチを見なさい!!



取り敢えず、俺たち3人は医務室を後にした。




各それぞれの班に戻って、
カレーを食べた。




いきなりいなくなったもんだから、
班員全員ビックリしていた。






「神隠しにでもあったのかと思った。」


など
一応心配してくれていた。


「ごめん。かるい貧血だって。」



ごまかした。
まぁ実際貧血だったんだが。



清水とは話さなかった。
てか、フツーに避けた。




そのあとは、特にこれと言った活動は
なく。


なんとなく、橋本と田中。
そして田中の友達の吉川雛と鈴木莉奈の5人で散歩していた。



「伊藤君って何中だったの?」


吉川が聞いて来た。

橋本と田中と鈴木は3人で前の方ではしゃいでいる。




子供っぽい。



「うん?東第一中学校。吉川は?」



「私は西山中学校。」



「うわ。遠くない?」



吉川の学区は以外と遠い。

1区またいだ所にある。




「うん。遠い。だから電車通学だよ。」



「じゃあ自分専用の定期とか持ってんだ?かっこいい」


「そう?ありがとう。」



なんて他愛もない話をしていた。





あ。田中転んだ。



「田中ー!!大丈夫ー?」


結構離れているが声を掛ける。



「きゃーー!アタイの粉雪の様に繊細な美しい肌がーーー!!!」





…………大丈夫だ。



よく一瞬であんなこと思いつくもんだな。





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