馬鹿者。コッチを見なさい!!
田中あかりの作戦
PM7時
アタイは今。
清水奈々ちゃんの部屋の前にいる。
「……よしっ!」
大丈夫。
奈々ちゃんのことだから、状況的に不利になったら、アタイを連れ出してどっかに行くはず。
そこを狙って行く。
『学が嫌がってたから、近づかないで』
そういうだけ。
バンッ!!
勢いよく扉を開ける。
部屋には6人くらいの女の子がいた。
その中に化けの皮を被って作り笑いしてる清水奈々ちゃんがいた。
みんなこっちを一斉に振り向いた。
「清水奈々!!」
そう叫ぶと、皆が清水奈々ちゃんの事を見た。
「どうしたの?あかりちゃん。」
笑ってない。
殺気オーラが漂りまくってる。
「話があるんだけど!!」
そう言うと、清水奈々ちゃんは笑って
予想でもしてたかのように言った。
「じゃあ、外でしましょう。ここじゃ皆の邪魔になるわ。」
そう言って、外に出た。