馬鹿者。コッチを見なさい!!
「あかりとは中学校から同じだし。
隠したって意味ないしね?」
目が黒い。
光がないのだ。こいつの目には。
「で?何のよう?あたし、忙しいんだよね。あんたなんかに構ってる暇なんかこれっぽっちも無い訳。用があんならさっさと言いなさい。」
先ほどの清水奈々とは全く違う清水奈々が目の前にいる。
「手っ取り早い話、学に近づかないで。
迷惑。あんた、最初から学狙いでしょ。」
まどろっこしいのは苦手なんだ。
「ふーん…。珍しい、あかりが男を落とすのに手間取るなんて」
鼻で馬鹿にしたように笑ってきた。
うるさいな。
だってあいつ、なかなか落ちないんだもん。
他の男ならホイホイ落ちるのに。