馬鹿者。コッチを見なさい!!
「まぁあの男はヤリずらいよ。全然落ちないし。他の男と何かが違う。」
当たり前だ。
じゃなきゃ、このアタイが許さない。
「あたし得意の涙目上目遣いさえも引いてるし。落とし方が違う。」
「当たり前でしょ。あんたなんかに学取られてたまるかっつーの」
あれはアタイのもんだ。
アタイが落とす!
すると清水奈々は鼻で笑った。
「あんたもつくづく大変ね。中学校からあんたのことライバル視してたけど、流石に同情するわ。」
ライバル視?
アタイはした事ないけど。
アタイのがあんたなんかより全然可愛いし。
清水奈々はそう言うと含み笑いをした。
「あんなん好きになっちゃって。」