意地悪な君に

~Girls side 2~




~Girls side 2~





学校中どこにも悠先輩がいなくて、悲しくて。

だから、悠先輩が走って私を迎えにきてくれた時、思わず涙が出た。


涙の理由はそれで十分だよね?
それ以上の気持ちなんて…


認めたくない。




「ゆう…先輩、っが……
部屋にいなくて…わたし…、嫌われたのかな…って…」




だから、この言葉にだって深い意味なんてない、はず。



なのに。
それなのに。




「バカ…

俺がおまえを嫌うなんて事、絶対ない

あるわけない」



なんで…
そんな事言うの…?



そんな言葉かけられたら、胸がきゅうってなって苦しくて。


認めない訳にはいかなくなっちゃう…



本当は多分、心のどこかで気付いてた気持ち。

認めたくなくて、にげてたんだ…







私は、悠先輩が



――――好き




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