意地悪な君に
二人の距離



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「そんな事があったんだ…」



夕方の私の部屋。

千紗に事情を説明した私は、ベッドに丸くなっている。



「全く…心配したんだからね!体育館で待ってても全然美晴来ないし、式始まっちゃうし」

「はい…」



私はタオルケットにくるまり更に小さく丸まる。



「まぁまぁ、そんなに落ち込まないの!結局は美晴もクラスに馴染めたんだからさ!」



ガバッ!!

勢いよくベッドの上に起き上がる。




「言わないで~~~」



顔を真っ赤にして千紗に抗議する私。



そう…
明らかに教室で浮いていたあの時教室で…


イスと一緒にすっ転んだ私は、クラス中に笑われすっかりドジキャラが定着してしまったみたい。



入学式欠席までもが相乗効果で私のキャラ付けにダメ押しをしたかたち。

心配して話しかけてくれる子や、あからさまに笑う子。

なんだかんだで私はクラスに馴染む事が出来た。




でもそれは結果論!!
全く私は不本意でしかない。



可愛い女子高生ライフを満喫する予定だった私には、本当に不本意!!



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