意地悪な君に



次の日、私は6時半に家を出た。


千紗には昨夜のうちに電話して事情を説明しておいた。
なんだか電話の向こうで興奮してたけど、何も楽しい事なんてないから。



でも、朝早い電車は空いていて、少し冷たい空気は気分を清々しくさせた。
悠先輩には怒っているけど、少し優しくしてあげようかな、なんて思ってしまう。


こんな気分にさせてくれた先輩に、少しだけ感謝した。




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学校に到着したけど、当然学校には人気がなかった。

でも、門は開いてる・・・
悠先輩が開けといてくれてのかなぁ?



・・・・・。



もしかして、今、学校に悠先輩と私、二人だけだったりして・・・!!?





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