意地悪な君に



「そんな完璧な男いるのかなぁ」

私は半信半疑。

もしいたとしても、あまりにも完璧すぎると近寄りがたいかも…なんて思ってしまう。


でも、さすが。
千紗は違う。



「私、今まで沢山告白はされたけど、誰とも付き合って来なかったの」

「だね。何人も泣いたの見てる。」

「でもね、好きでもないのに、とりあえず付き合ってみよっかって、私は出来ない。」



千紗は凄く真剣な目で私を見た。



「そんなの相手にも失礼だよ。」



千紗はすごい。
こんなに美人でモテるのに、性格も美人なんだから。


「だからね、私、恋がしたいの!自分から付き合いたいって思える人を探したい!」


まさかの千紗の恋愛宣言に驚きつつも、私はなんか嬉しかった。



「私、頑張るね!」

「うん、応援するよ!」


千紗には幸せになってほしい。
きっと出会えるよね。





…あ、

…でも




その発想から生徒会長の話になったんだよね?




まさか、狙う気なのかな、千紗!?



< 4 / 156 >

この作品をシェア

pagetop