意地悪な君に
「そんな完璧な男いるのかなぁ」
私は半信半疑。
もしいたとしても、あまりにも完璧すぎると近寄りがたいかも…なんて思ってしまう。
でも、さすが。
千紗は違う。
「私、今まで沢山告白はされたけど、誰とも付き合って来なかったの」
「だね。何人も泣いたの見てる。」
「でもね、好きでもないのに、とりあえず付き合ってみよっかって、私は出来ない。」
千紗は凄く真剣な目で私を見た。
「そんなの相手にも失礼だよ。」
千紗はすごい。
こんなに美人でモテるのに、性格も美人なんだから。
「だからね、私、恋がしたいの!自分から付き合いたいって思える人を探したい!」
まさかの千紗の恋愛宣言に驚きつつも、私はなんか嬉しかった。
「私、頑張るね!」
「うん、応援するよ!」
千紗には幸せになってほしい。
きっと出会えるよね。
…あ、
…でも
その発想から生徒会長の話になったんだよね?
まさか、狙う気なのかな、千紗!?