意地悪な君に



それから、私と柳君の2人で司会進行をし、残りの委員会を決めていった。

予想通り、柳君は段取りよくポンポン決めて行く。


誰もが嫌がる委員も、



「橋本ちゃん、綺麗好きだから美化委員に向いてるよー」

「オマエ制服着こなしてるから風紀委員決定ーーー」



とか、結局はみんなを笑顔にして、丸くおさめてしまった。



私はというと・・・
完全に書記。


黒板に決まった委員と名前を書いていくだけ。

委員長は私なのに、全然仕事が出来なくて、柳君に任せっぱなし・・・




あぁ、私ってだめだなぁ。




そうこうしながらも、なんとかHRは終わり、私と柳君の初仕事は終わった。



身体測定が始まるまで、20分の休憩。


「疲れたーーーー」


机に突っ伏して溜息をつく。



すると、隣から



「委員長なんて災難だったね。」



と柳君が声をかけてくれた。




「え、でも、柳君は副委員長やりたかったんでしょ?立候補だし。」

「まぁ・・・そー思う?」

「???」





違うの?
やりたくなかったら、立候補なんてしないよね?

すると、柳くんは意味深に笑って言った。



「まぁ、美晴ちゃんはわかんなくていいよ。」




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