意地悪な君に
照れてるんだ!!!
「柳君、どーしたのー?急に(笑)」
顔を隠してわかりやすく照れた柳君をからかおうと悪戯コゴロから、顔を覗き込む。
「見んなってー」
私は、柳君が可愛くてついつい笑っちゃう。
-----その時、突然、
体育館の入口がざわついた。
体育館の入口に注目しているのは主に、女子。
中には列を離れて入口に向かって行く子もいる。
「キャーー」
「格好いい~~!!」
みんな口々にそんな事を言いながら体育館の入り口を見ている。
誰かなー?
私からは人垣で遮られていて見えない。
私も気になる…
見たい!
ぴょんぴょんと人垣の上から頭を出して、注目の人物を見物しようとした。
「あ・・・・・」
人垣の隙間から、ほんの少しだけ見えた。
女子に囲まれるように立っているその人物、それは私の知っている男だった。