意地悪な君に






きょとん。


日本語なのに意味がわからないよ?


私が木下先輩の近くにに来たら悠先輩が拗ねるの?







えーーーっと

・・・なんで?




だめだ。
やっぱわかんない。




「先輩?確認ですけど、悠先輩が怒ってるのは、千紗に痛いトコ衝かれたからですよね?」

「まぁ、それもあるけど…今はそれどころじゃないんじゃない?」




そう言うと先輩はクスクスと笑いながら、私の頭をポンポンってしてくれた。





木下先輩ってお兄ちゃんみたいだなぁ…



6つ上のお兄ちゃんと何か雰囲気が似てるっていうか。
優しいとこがそっくり。




「わざとだろ…」




部屋の奥からこちらにどす黒いオーラを放つ悠先輩。




何かこわい。
っていうか存在忘れてた。


すでに千紗にも放置されてる悠先輩は、そう言うと奥の部屋に閉じ籠ってしまった。




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