意地悪な君に



僕は、俊くんみたいになりたくて、一生懸命練習した。

また俊くんに僕のサッカーを見て欲しくて、そのためにはもっともっと上手くならなきゃ駄目で。



そんな僕の話をコーチから聞いた俊くんは、たまに練習を見に来てくれるようになった。

自分の練習も忙しいはずなのに、僕に色んな事を教えに何度もきてくれた。




僕は俊くんが大好きで、本当のお兄ちゃんみたいで嬉しくて。

俊くんも、僕を弟みたいにすごくかわいがってくれた。



歳は5つも違うけど、僕達はすごく仲良くなった。



かっこよくて、サッカーが上手で、勉強もできて、優しい。
お兄ちゃんみたいな俊くん。




< 81 / 156 >

この作品をシェア

pagetop