意地悪な君に
僕は、俊くんみたいになりたくて、一生懸命練習した。
また俊くんに僕のサッカーを見て欲しくて、そのためにはもっともっと上手くならなきゃ駄目で。
そんな僕の話をコーチから聞いた俊くんは、たまに練習を見に来てくれるようになった。
自分の練習も忙しいはずなのに、僕に色んな事を教えに何度もきてくれた。
僕は俊くんが大好きで、本当のお兄ちゃんみたいで嬉しくて。
俊くんも、僕を弟みたいにすごくかわいがってくれた。
歳は5つも違うけど、僕達はすごく仲良くなった。
かっこよくて、サッカーが上手で、勉強もできて、優しい。
お兄ちゃんみたいな俊くん。