夜景飛行

いや、きっと違う

彼の離れた心が透けて見えていただろう

それに気づいて
またわたしは傷ついていただろう


そして彼にその疑問を問いただせず
段々と大きくなる不安を胸に抱え

彼に空港まで送られて
笑顔でさよならするのだ


まるで何事もなかったかのように

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