大切な人…
学校
9月に入っても、まだまだ暑い日が続いていた。
私は全く学校に行けなくなっていた。
イジメが増えたわけではない。
でも、何かをやる。
それに抵抗を感じていた。
「実捺が動くと皆に迷惑がかかる。」「何もしない方がいいかも。」
そう思って自分の殻に入り始めてしまっていた。
「実捺、少しでもいいから学校に行きなさい。」
「嫌だ。行きたくない。」
「わかった。学校、もう単位足りてないみたいだから…。無理して行くより思い切って通信の学校に転校してみたら??」
「だってお金かかるじゃん。。。」
「でもなにもせずに居るより学校行ってほしいし、高校は卒業しておいた方がいいからね。お父さんにはお母さんから話しするから。」
わたしは、お父さんが大嫌い。
性格が全く違いすぎて、苦しい生活をしていた。
お父さんは実捺が小学6年生のときにから単身赴任で中国に行っている。
たまには帰ってくるが全く話しはしなかった。
でも、今生活できるのはお父さんがいるから。
そうわかっていても、話すこと、感謝すること、全くしようと思えなかった。
「わかった。通信の高校に転校できるならする。あとバイトも始めるよ。お小遣いくらいは自分で稼ぐようにするから。」
「先生に相談してみてね。」
「明日久しぶりに学校に行ってくる。保健室の先生にも相談したいから。」
そして転校するように準備がはじまった。
このとき、通信の高校に転校させてくれてありがとう。
今、学校にいけることが凄く楽しい。
そして、いつものように溜り場に行ったの―…。
.