大切な人…


「みんな―!こんばんは。」

「「こんばんは。」」

「聞いて!学校。決まったよ。通信の学校に行くことになったの。」

「よかったな★」

「ありがとう」

そして帰る間際―…。

「実捺。はい。」

「和也。なにこれ??」

「俺の番号。登録しときな。で、何かあったら連絡してこい。いつでもいいから。」

「ありがとう。今から鳴らすから、それが実捺の番号ね!」

この時、番号聞いて本当によかったと思ってる。

だから今。

笑って生活できるんだ。


これが、6月にまいた小さな「恋」の種が芽を出すきっかけ。

そして―…歯車が少しずれた瞬間だったんだ。

けど、だれひとりと気がつかなかった。

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