笑顔~ほろにがココアは大人の味~



どれくらい時間が経っただろうか。

桐生先生は何も言わずにただ隣にいてくれた。

涙が枯れかけたころ
「よく頑張ったよ」
そういってわたしの頭をポンと叩いた。



「ごめんなさい…」
わたしはようやく顔をあげた。

桐生先生と目が合う。


「落ち着いたか〜?今日は家まで送ってくから」
桐生先生の突然の提案に驚く。


「だ、大丈夫です‼︎ひとりで帰れます!」


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