チョコレートじゃなくて
「さとブー…なにこれ?」
「部活の一年がくれた。」
「一年生…だけ?」
「それと、あいつ…鈴木。」
あっちゃんだ…。
私は、バックの中のそれらを出して並べてみた。
いっぱいある…。
あの、大きいのは、きっと、あっちゃんのだ。
「ほんとに全部、いらないの?」
「いらない。」
「…あっちゃんのも?」
さとブーはちょっと考えてから、一番大きな箱を手にとった。
「じゃ、これだけ。」
…あっちゃんのはいるんだ。
何だかよくわかんない感情が、胸の奥から湧き上がってくる。