チョコレートじゃなくて



さとブーは時計を見る。
そして、階段を駆け下りていく。


しばらくして戻ってくると、「行くぞ」って私にコートを投げた。


さとブーもコートを着る。

マンガをベッドの下に押しやって、私の机の引き出しを開けた。


「ちょっと、さとブー、なに?いきなり。」


さとブーは引き出しから包みを手に取り、振り返って私に言った。


「今から行くぞ。」


「どこに?」

「高木先輩んち。」


「えっ?」

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