シークレットプリンセス〜山下龍牙編〜
「嘘でしょ?!」
みなみより先に
沢山の女性が声をあげる。
「みんなごめんね?
俺の好きな人ってゆめちゃんだったの。」
「?!」
龍牙さんは
皆に見せつけるようにほっぺたにキスをする。
「きゃー!」
私は龍牙さんを軽く睨む。
すると
龍牙さんは誰にも聞こえないような小声で
「その方が
一緒にいても怪しまれないでしょ?
ね?」
そう言うと
龍牙さんは軽くウインクをした。
どうして私は
彼を監視役に選んでしまったのだかろうか?