シークレットプリンセス〜山下龍牙編〜
「今日は大変で。」
「大変?
俺の仕事に比べたら大変じゃない。
足元にも及ばない。」
芦川さんは
コーヒーを受け取ると私の目の前に座った。
「今日の夜は
俺が監視役だ。
多分明日の夜もだ。
だから
今日はこのホテルに泊まれ。」
「はぁ…。」
「このホテルを嫌だとは言わせないぞ?
このホテルは三ツ星ホテルだぞ?」
「闇オークションが行われていますけどね。」
私は
ルームサービスのステーキを食べながら言う。
「お前。
闇オークションのことバラしたら
このルームサービスとホテル代払わすぞ。」
「…。」
ここのルームサービスは
いい食材を使っているので凄く高いに決まってる。
「すみませんでした。」