シークレットプリンセス〜山下龍牙編〜
「すみませんと思うなら
明日のパーティーのパートナーを務めろ。」
「誰がですか?」
「お前に決まってるだろう。
52点。
タダでこのホテルへ泊まれると思うなよ?」
「本当は
帰ってもいいのですが…。」
すると
芦川さんの鋭い視線が私を貫く。
怖い…。
「明日のパーティー用のドレスは
また持ってくる。
だから食い過ぎてデブになるなよ?
52点から点数下げたら
ただじゃおかねーからな?」
芦川さんは
コーヒーを飲み干すと席を立ちラウンジを出た。
私…。
また1人なんですが。
ここの監視と言うのやらは
どうやら軽いものらしい。