シークレットプリンセス〜山下龍牙編〜
私は
聞きたいことが沢山ありすぎて迷ってしまう。
闇オークションのこと。
龍牙さんの変装の理由。
そして。
「龍牙さんは
一体…何者なの?」
「そうきたか。」
龍牙さんは
ふっと笑うと急に真面目な顔となる。
「俺は
裏で国に雇われてある組織について調べている人みたいなものかな?
簡単に言えば。」
「えっ…。」
龍牙さんが…。
裏で
国に雇われている人…?
「ケイジも
その組織について調べていてね。
雇われた訳よ。
国から内密にね。」
私は
何も言えずうつむく。
「俺はさ。
様々な変装をして足が付かないようにその組織について調べているけどさ。
万が一ってのがある訳さ。
だから
みんなは俺を監視役にするの反対したって訳。
大学までは
あいつらも足は付いてないとは思うけども。
ゆめちゃんを
ここ数日見てきた限りオークションのことは言わないと思う。
だから
今日は限りで俺はゆめちゃんの監視役をおりる。」